洋装の喪服といえば、黒いドレスですが、和装の場合黒は身内が着用する色です。身内以外は黒以外の地味な色の喪服を着用します。黒紋付(いわゆる黒喪服)は色無地の一種です。私も20代の初めに購入した洋服の喪服がそろそろ時代遅れなデザインになってきていわゆるオバサンの喪服になりつつあります。シンプルな洋装にヴェール付きのトーク帽に手袋というスタイルだったのだけれど30代後半という年齢に差しかかったせいか最近はどうもしっくり来ないのでそろそろ着物にしようかなぁと考えています。
喪服の準備
身近な人の具合が悪くなってから喪服を用意するのは何かと気が引けますので、子供が成人するときに大人になる支度として黒紋付を用意してやるといいでしょう。家紋は誰がお金を出したかの証のようなものですが、実家の紋で構いません。季節により、袷、単(5-6月、9-10月)、絽(7-8月)と揃えます。
喪服
身内の正装は5つ紋のついた黒紋付です。仕立ては色無地に倣います。身内以外の人は色無地や地味な小紋を着用します。
喪帯
身内は黒の喪帯です。通夜や法事にはグレーや地味な色の色喪帯を締めます。
喪服の小物とコート
- 草履は黒です。
- 帯締め、帯揚げは黒またはグレーをします。
- 裾よけや襦袢といった肌着や、腰紐、帯板、お太鼓などの小物は白で揃えます。
- 葬式用のコートもあると便利です。黒い地模様のある生地で少し丈を長めに作ると良いです。コートの紐を赤・黒2本作っておくと、お葬式以外の普段でも着ることができます。ただしこの場合は裏地を地味なものを選びます。寒い季節にはこのコートの上にさらにカシミヤなどを重ねて着ます。
身内の装い
5つ紋のついた黒い喪服は身内のお葬式のときに着用します。身内以外の人が黒い和装の喪服で葬式に参列すると故人との関係を疑われることになりますので避けましょう。
ただし、例外もあります。お稽古事などで先生が亡くなると社中のお弟子さんは身内と考えられるので黒い喪服を着用します。また、京都の祇園や先斗町では女将さんたちが旦那衆のお葬式に黒喪服で参列する習慣が今もわずかに残っているそうです。なお、宝塚の和服の制服は黒紋付に緑色の袴です。
参列者の装い
身内以外の一般の参列者は通夜や葬儀には色無地や地味な小紋に喪帯を締めて参列します。通夜にはグレーや地味な色の色喪帯を締めます。葬式には黒喪帯を締めます。
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